中年男のアンチエージング 朝の逆立ちは一石三鳥

中年男のアンチエージング 朝の逆立ちは一石三鳥

白髪、薄毛、肌のくすみ、たるみ、、、中年アラフォー男にとって老いを感じさせる天敵だ。これらの進行をやわらげるためのキーワード、それは毛細血管だ。毛細血管が減ると血液がいきわたらなくため細胞の老化が加速する。毛細血管の減少・再生を促すためのエクササイズとして逆立ちを推奨したい。

毛細血管とは

私たちの体の中にネットワークのように張り巡らされており、体のあらゆる臓器と細胞に栄養と酸素を渡し、代わりに老廃物を受け取る役割をしているのが毛細血管だ。その長さは全てを合わせると10万kmにもなる。

この毛細血管は、加齢とともに減少する。20代と比べると、実に60代では30%、70代では60%減ってしまう。当然、毛細血管が減ると血液が隅々までいきわたらなくなるため、細胞の老化が進む。

この毛細血管の減少を少なくさせるためには、血流をよくすることが必要だ。血流がよくなると途絶えていた血管がよみがえり、縮こまっていた血管はまっすぐ伸びるなど、血管のネットワークが構築される。

血流をよくするための1つの手段が、内皮細胞にあるTie2という物質を活性化させる食べ物をとることだ。例えば、シナモンやルイボスティが代表的だ。

もうひとつ、ここでおすすめするのは逆立ちだ。逆立ちは、血流改善以外にも様々なメリットがある。私は朝起きた後、1分間毎日逆立ちするようにしている。朝の逆立ちは非常にすっきりとした1日のスタートとなる。

逆立ちの期待効果1:白髪、薄毛の改善

逆立ちをすることで、下半身に集まりやすかった血流が上半身にいきわたるようになり血流がよくなる。血流がよくなることで毛細血管の減少を防ぎ、また再構築を促す。頭皮の毛細血管にも届くようになるため、毛根が活発になり、白髪の改善や薄毛の改善が期待される

逆立ちの期待効果2:肌トラブルの改善

同様に毛細血管が行き届き血行がよくなるため、たるみが改善される。また逆立ちをすることにより、内臓の位置が元に戻り、内臓の動きがよくなる。頭が心臓よりも下になることで、やはり血液が顔の毛細血管にも行き届くようにり、毛細血管の減少を防ぎ、再構築を促す。これにより肌のくすみや、肌荒れなどの肌トラブルの改善が期待できる。

逆立ちの期待効果3:エクササイズ

逆立ちすること自体がエクササイズになる。逆立ちをしてみるとわかるが、最初はかなりつらい。やったことがない人は、筋力的にも1分維持するのは結構大変だ。それだけ腕の力だけではなく体全体の体幹が鍛えられる。また、バランスをとることが必要となるためインナーマッスルが鍛えられ、直立姿勢に戻った時、背骨のS字カーブがきれいなS字カーブになり、首、肩、腰への負担が軽減される効果が期待できる。

また、逆立ち腕立て伏せまで行えば、肩の筋肉をつけることもできる。肩の筋肉を鍛えることによって、逆三角形の男らしいきれいなシルエットになる。スーツ姿もきまる。

逆立ちの注意点

逆立ちするときは、食後は避けた方が賢明だ。2時間ぐらいは空けた方がいいだろう。また、朝にするときは、朝起きた直後は椎間板が膨らんでおり、不用意な屈曲・ねじり等の刺激により、椎間板ヘルニアを起こす危険がある。

また、純粋に失敗したときケガする可能性があるので、十分注意する。特に足を振り上げるときに何かにぶつけるとき、悶絶することになる。

また、逆流性食道炎の方は症状が悪化する可能性があったり、高血圧の方は、脳の血管に普段以上の圧力がかかるため危険性が上がる。

また体質的に逆立ちがあっておらず、頭に血が上ることで目を痛める人もいるので、逆立ちをしたときに目の奥が痛いようであれば、無理をしてはダメだ。最悪の場合、目の神経を痛めて失明する可能性もある

逆立ちはこのような危険性もあるので、無理して行うことはやめよう。

しかしながら、上記心配がなかったり安全に行えば、良いこと尽くしだ。やらない手はない

逆立ちの仕方

最初は壁倒立がいいだろう。壁に向かって、ゆっくり勢いをつけず、片方の足は下げたまま、もう片方の足を上げる。こうすることで、失敗しても片方の足はあまり地上から上がってないので衝撃を受けずに着地することができる。

上げた足が壁につけ、次にもう一方の足を壁につける。顔は地面を見るようにする。

最初は恐怖感もありできないので、片足の足を何回も振り上げながら、徐々に高くしていく。何度かしているうちにコツをつかんでくるだろう。